水は買ってでもいいから 雨は降ってくれるなの意味は
『水は買ってでもいいから 雨は降ってくれるな』
雨が降ると仕事にならないという
今の60歳代の 建築屋の社長のボヤキの言葉です
今ではあまり耳にしなくなりましたが
30年近く建築屋で仕事をしている私には その言葉の真意が
痛いほど良くわかります
建築屋は工事がトントン拍子に進んで ナンボの世界
天気に左右される職業の代表的な建築屋さん
実際、土木工事では雨が降ると地盤がゆるくなり
重機での作業が難しく工事はストップ
建築工事でも、コンクリート打ちは延期せざるおえない
雨天により工期が遅れると 住宅の完成が遅れてしまう
住宅の完成の遅れで生じるリスク
住宅の完成が遅れると
施主が住宅資金を銀行から借り入ている場合
- 施主は遅れた日数分の利息が付いてしまう
- 仮住まいのアパート代金が増えてしまう
- 建築業者は突貫工事なってしまう
- 建築業者は工事代金の回収が遅れてしまう
- 回収の遅れでキャッシュフローがまわらなくなる
完成日を子供の学校の進学に合わせていた場合
- 入学時に間にわず入学後、家庭訪問が新居ではなく
仮住まい先でやることになる
沖縄では 家族の厄年には家を建ててはいけない
沖縄の風習で
家族の厄年には家を建ててはいけない
といわれています
もし
工期が遅れ
年をまたいで完成し 家族のだれかの生まれ年にあたってしまうと
も~大変!
家族が病気になったり、事故に遭ったりすると
厄年に家を建てたからだ!
になってしまいます
なので
60代以上の建築屋の社長から
自然と出てくる言葉なのでしょうね
「水は買ってでもいいから 雨は降ってくれるな」
でも今は
便利な
かなり正確な \お天気アプリ/のおかげで
雨情報を 早めにキャッチして
工期がおくれる~
とボヤく社長さんは
いなくなったのではないのでしょうか
さいごに
今や
「水は買ってでもいいから 雨は降ってくれるな」
は死語!
私も
仕事をしていて
社長の、切実なボヤキを耳にすることがなくなり
少しばかり こころ安らげるような
台風接近が続いている
今日この頃です
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